カテゴリー: 模倣

デザイナーが語るデザイン論みたいなの嫌だ

別にデザイナーがデザインについて語ること自体は別にいいんですよ!!!!!!!!!!
一応私も考えることはありますなぜならそれでご飯を食っているため。
個人的に他人のデザイナー論って相互に作用するものではなく一方通行なような気もしていて(個人の意見です)。
なんでかっていうとデザインって見えないところがありすぎるからなんですけど。集めた資料とか今までインプットしてきたものとかアウトプットしてきた数とかって何にも見えないんだよね 見えないとこを全部言語化したり説明したりすんのってむずかしいじゃん。結果納品したものが全てみたいなケースも多いではないですか。
相手に全部理解してももらえないつかそれを説明するのは現実的でないしそれらの会得には自分の性格性質経験とか固有のものも関係してくるし。あー。あなたはそうしてるんですね。以外に何も思うことがないので延々それをやられると脳みそがセーフモードに入ってしまいますよ。
そんくらい意味ないもんだよ人のデザイナー論って。自サイトのブログに書いてなさいよ私のように。
まあそういうことで単なる自語りでしかないかなって思います個人的にそれ系って。
つまり今日の日記は自語りをする感じとなります。非言語の仕事が詰まっていて言語のアウトプットが不足しているため。

私は基本的に見える部分については模倣だと思っています。デザインの表層の話です。
まず模倣する力を養うことは絶対必要なんですが、正直見える部分はそれで終わりです。
私がデザイナーになったばかりの時は 自分の力をめちゃくちゃフルに使ってオリジナルの超かっこいいやつを提供しなければ!!!!て思っていました。でもそれではダメなことに気づきました。割と早い段階で。なんでかというと自分の力をめちゃくちゃフルに使ってオリジナルの超かっこいいやつを提供するとなると予算がかかるのです。
私が自分の力をめちゃくちゃフルに使ってオリジナルの超かっこいいやつを提供することもありますがそれはお客さんの予算の都合がつき納期の都合がつき、という条件が色々たまたま重なった時にできる仕事であります。本当にたまにあります。これが一番嬉しい仕事です。
そういう仕事では見えない部分をめちゃくちゃ考えます。見える部分も大事ですが見えない部分に時間をかけられます。これが本当に嬉しいのです。

予算によっては見えるところだけパッとやって終わりのやつもあります。
元々あるものを参考にして組んでそれをさらに美しくするのです。てゆうかこの世の中で採用されているものちゅうのは基本的に上の人のGOが出ているものなので大体その中から自分がいいなと思うものを選べば美しくなる素養はあるのです。自分が上に立っていないもの(クライアントワーク)で必要なこと大切なことは相手が欲しいものを出すこととそれをもっと美しくして出すこと です。請求品目は(そうは書きませんが)、基本的に模倣代です。

見えないところについては模倣ではうまくいかないのではないかと思います。構造とかの部分もそれにあたると思います。ここだけは自分で考えないといけません。
デザインの見えないところってなに?というと 思考かなと思うんですね。あとなんかこの方がイカしてると思います。みたいな思考の末の行動(提案)とか。昔はそれを予算とか何も関係なくバカスカやりまくってたんですけどクライアントと喧嘩になったこともありました。クライアントと喧嘩すんなよ。迷惑デザイナーすぎる。でもその頃にやってたクライアントとの喧嘩、それにはかなりエゴも入っていましたね。しかもくっだらねえことでつっかかってましたよ。ここはこういう理由があってこうしてるので変えない方がいいです!とか(何それ?)。クライアントに言われてんだから変えなさいよ。まあガキだったのでしょうがないですね。まあ今では汲み取る力とか自分の引き出しにアクセスするスピードも上がってきてすごい仕事はやりやすくなったしクライアントと喧嘩もしなくなりました。引き出しっちゅうてもそれは頭の中にある膨大な模倣データ(見てきたものの記憶)ですが。そしてそれを頼りにインターネットで検索すればすぐみたいやつ(※模倣元のこと)が出る。ありがたいね。人力AI学習ということなんですな結局。でもさ人類ってそういうもんだからね 主語でっか
何が言いたかったかというと人間は人力AIだねって最近よく思います。ということです。

NEEDY GIRL OVERDOSE「きゅびずむ」「きゅびびびびずむ」MVの模倣

After effects学習というほどではありませんが2024年の夏頃からAeをガチャガチャやっています。

主にMVをパロディし、むりくりソフトを動かして覚える。というやつです。

パロディというか、タイトルにあります通り単にほぼ「模倣」です。

 

2024年夏〜秋にかけて「模倣」をメインテーマとして制作したMVが2本あります。

まずこちらの1本目。

Vtuber「公乃ポチ」さんの、歌ってみたのMVとして制作したものです。

サムネイルも私の方で制作しています。

制作の詳しい内容についてはまた別記事でまとめようかなと思いますが、特別なことは一切していません。

作業としては単純なことで

①本家MVを参考に使用する素材(イラスト、動画)を全て用意

②1フレームずつ動きを合わせる。  以上です。

模倣元のMVは下記。

パロディ(模倣)MVを制作する時の手順

要素をひとつずつ再現していくというパロディの性質上、見た目の部分についてはよくよく観察し、制作を進める必要があります。

本格的な模倣MVの制作が初めてだったので、まず構造を頭に入れるために全体の絵コンテ(のようなもの)を切りました。
CLIP STUDIO PAINTに動画を読み込んで下書きレイヤーで1カットずつ書いていきます。
制作素材のリストを簡易的に手書きで書き込む感じのラフなものでした。
最終的に31カットくらいになったような記憶があります。

全体の構造が把握できたら素材の制作です。今回ほぼ全てのイラストやパーツはトレースして制作しています。
一部、例外としてクリスタの素材やイラストACの素材を使用した箇所もあります。素材は主にpng、mp4で準備しています。

さて、素材の制作が終わったら、あとはもうPremiere Proで配置して動かすだけです。1フレームずつ合わせて、できあがり。

(後からわかったことですがこのタイプの動画の場合はAfter effectsで動かした方が楽?っぽかった。After effects初心者だったので日和ってメインをPremiere Proにしてしまった)

こちらのMVがたいへん細かく丁寧にこだわられて制作されているすばらしい作品であることは自明です。私はNEEDY GIRL OVERDOSEをプレイしたことがありませんが、敬意を込めてできる限り再現していきました。

また、公乃さんの要素も入れ込みながら、公乃さんのファンの方々にも喜んでいただけるよう小ネタも挟みながら制作したつもりです。

さて2本目、こちらも公乃ポチさんの歌ってみた楽曲です。

「きゅびずむ」の関連楽曲「きゅびびびびずむ」のMVのパロディとなります。


こちらのサムネイルも私の方で制作しています。

「きゅびずむ」のMVをもとにグリッチを入れたり様々な演出を追加し、また別の楽曲のMVとして仕立てられている。という仕掛けのMVです。

模倣元のMVは下記。

さて、こちらのきゅびびびびずむのMVのために、After effectsで使用可能なDATA MOSH2というプラグインを購入しました(グリッチを作れるプラグイン)。

きゅびびびびずむのためにきゅびずむを丁寧に模倣したといっても過言ではありません。

初めてAfter effectsを使用したこともあり制作にはかなりの時間を要しました(コツコツ進めて2ヶ月ほど)。
基本操作や、適用したいエフェクト、演出などを調べながらだったのでそれも時間がかかってしまった要因の一つです。
この2本の制作において使用したエフェクトやレイヤースタイルについては習得には至っていないわけなのですが、一度でもやったことがあれば次やる時にはあーやった記憶あるな。という感じで思い出せるので別にいいかなと思ってます。

使用ソフトとしては

・CLIP STUDIO PAINT EX(イラストやアニメーション素材の制作、各種素材の色調補正など)

・Premiere Pro(全体の組み立て)

・After effects(一部、Premiere Proでは難しそうな動きの制作)

以上3ソフトです。

 

さて前述のとおり、私はNEEDY GIRL OVERDOSEをプレイしたことがないのですが

・女の子がインターネットアイドルを目指す物語であること

・黒髪の子が「あめちゃん」という名前であること

・「あめちゃん」の配信者としての姿は「超てんちゃん」と呼ばれていること

・精神的に不安定な「あめちゃん」を慰めたりする?描写が含まれていること

・にゃるらが作ったこと

・「あめちゃん」はにゃるらのお母さんがモデルである部分があること

くらいの知識があります。

※にゃるらの文章は好きなので、にゃるらの文章はちょこちょこ読んでいる。

※もしどこか事実と違う部分がありましたらお詫び申し上げます。

 

で、私は基礎学習みたいなものができないんですよ。よくある、初心者でも簡単!○○をやってみよう!みたいなやつ。

基礎を一通り学んだほうが後々の効率はいいとは分かってはいるのですが、できない。
とりあえず強烈に作りたいものがあり、その再現が制作の動機になり、自然に操作をしまくり、結果覚える。
というやつをずっとやっています。

CLIP STUDIO PAINTの前身であるIllust Studioも、確かそういう習得の仕方をした記憶があります。
つまり やりたいこと表現したいことを増やしていくのが(自分にとっては)上達の近道というわけです。
なので、きゅびずむときゅびびびびずむの模倣をしました。
何かまた模倣をしたいものが見つかったら模倣しようと思います。
自分にとっては、模倣は楽しいものなので。